新素材のウッドデッキ

新木場の材木店から営業マンが飛び込みでやってきた。
わが社で開発したデッキ材ですと、そのカタログとサンプル材を渡された。
新木場といえば材木店や製材所が立ち並び、たくさんの原木が貯木場に浮かぶまさに材木の町。そこから大網くんだりまで足を運ぶとは、材木業界も業績が厳しいのだろうか。

後日、渡されたカタログを読んでみた。表紙には<環境にやさしい、次世代WOOD>というサブタイトル。「地球にやさしい」とか「エコ」なんて言葉は企業がモノを売る時の常套句、反射的に「ウソでしょう」とつぶやいてしまう。とにかく、こういうフレーズには耳にタコができるほど飽き飽きしている。

しかし、このS木材さんが開発したというWOODはちょっと違うようだ。
デッキ材といえば米杉といわれるウェスタン・レッドシダー材が一般的。これより硬く、長持ちする木材となるとアイアンウッドといわれるイペ、ウリンなど。アイアンというくらいだからとても堅く、水に沈んでしまうほど重い。公共事業の桟橋などの利用には適しているが、デッキとなると木質としてはかなり堅すぎ。お年寄りがこけたら骨を折ってしまうかも。

S木材店の"次世代WOOD"は商品名を「リュクスウッド」といって、その処理工程はフィンランドで開発されたサーモウッドと同じだ。つまり薬剤を一切使わず熱と水蒸気だけの高圧乾燥技術によって作られるのです。特徴として、☆耐久性、耐腐食性が高い ☆寸法安定性に優れている ☆樹液が出ない等々があります。
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     節目なしの美しい木肌

ただしフィンランド製サーモウッドは柔らかい針葉樹で作られているので、デッキ使用では耐久性に問題がある。これに対しリュクスウッドはメルパウという東南アジア産広葉樹で作られている。ウリンのように堅すぎず柔らかすぎず、ウッドデッキやウッドフェンスには理想的なハードウッド材に思えるのです。
その特徴を自分の目で確認すべく、S木材店まで一度足を運ぶ必要がありそうだ。
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by maplequest | 2012-04-14 15:25 | ウッドデッキ  

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